アストンマーティンが第1段階アップグレードでF1中団に警告、アロンソ躍進
アストンマーティンがハンガリーGPで投入した「フェーズ1」アップグレードが、F1中団チームにとって不気味な存在になりつつある。長期間にわたってアップグレードを温存し、一括投入という戦略を取ったチームは、シルバーストンやスパでは予選でポールポジションから約6秒遅れ、最下位チームのキャデラックからも数秒差をつけられる惨状だった。
しかし、ハンガロリンクでデビューしたBスペックマシンは、その評価を一変させた。金曜日のフリー走行ではフェルナンド・アロンソがFP1で13番手、FP2で19番手と目立たなかったが、土曜日の予選でついにQ1突破を達成。今季ここまで一度もQ1を通過できなかったチームにとって、これは大きなマイルストーンだ。アロンソは「かろうじて」突破した形だが、キャデラックに数秒差をつけられていた状態から、ハースやアルピーヌと互角に戦える位置まで浮上した。
決勝でもその成長は明らかだった。ランス・ストロールが13位、アロンソが14位でフィニッシュ。これは今季最高のチーム成績であり、モナコでのアロンソのポイント獲得がやや幸運だったのに対し、今回はキャデラック2台とオスカー・ピアストリのリタイア以外に大きな混乱もなく、正真正銘の実力での結果だ。
アストンマーティンは確かに約束を果たした。そして、この「フェーズ1」がどの程度脅威なのか、中団チームは警戒すべきだろう。エイドリアン・ニューウェイという伝説的なデザイナーを迎えたチームは、これまでも困難なスタートから後半に巻き返す歴史を持つ。さらに、次戦ザントフォールトではホンダの新型パワーユニットを投入予定。キャデラックのバルテリ・ボッタスは「ハンガロリンクのタイトなレイアウトが真の実力を隠している可能性がある」と指摘するが、空力アップグレードと新PUの相乗効果でトップ10入りも現実味を帯びてきた。
ライバルたちがじっとしているわけではないが、アウディやレーシングブルズは、自らの背後に迫るアストンマーティンの影に、大きな不安を感じているはずだ。

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