コルダ&リュウが歴史的3冠へ!全英女子オープン開幕迫る
2026年シーズンの女子ゴルフ最終メジャー「AIG女子オープン」が、いよいよ今週、ロイヤル・リス・アンド・セント・アンズで開幕する。記念すべき50回目の大会を前に、注目すべきストーリーラインをまとめた。
最大の見どころは、今季すでにメジャー2勝を挙げているネリー・コルダ(米国)とハエラン・リュウ(韓国)が、年間3勝という偉業に挑む点だ。コルダはシェブロン選手権と全米女子オープンを制し、リュウはKPMG女子PGA選手権とエビアン選手権で優勝。男女を通じて、同一シーズンに複数選手が複数メジャーを獲得したのは史上初めてのことだ。
年間3勝は、男子ではベン・ホーガン(1953年)とタイガー・ウッズ(2000年)のみ。女子ではインビー・パク(2013年)、ベーブ・ザハリアス(1950年)、ミッキー・ライト(1961年)、パット・ブラッドリー(1986年)の4人が達成している。コルダとリュウは、この伝説的なリストに名を連ねるチャンスを手にしている。さらに、二人は年間最優秀メジャープレーヤーに贈られる「ロレックス・アニカ・メジャー・アワード」の最終候補でもあり、今週の結果がタイトルの行方を決める可能性が高い。
コルダにとっては、キャリア・グランドスラム達成も懸かる。エビアン選手権でまさかの予選落ちを喫し、34大会続いていた予選通過記録が途絶えたが、全米女子オープンで3つ目の異なるメジャータイトルを獲得。女子メジャーは歴史的にその地位が変遷してきたため、現在の主要5大会のうち4つを制すればグランドスラム達成と見なされる。前回2024年のセント・アンドリュース大会ではリディア・コに次ぐ2位タイ。今週、その雪辱を果たせば、パク以来のグランドスラム達成者となる。また、ツアー20勝目、メジャー5勝目を挙げれば、LPGA殿堂入りに必要なポイントを獲得することになる。
一方、ディフェンディングチャンピオンのミユ・ヤマシタ(山下美夢有、日本)も、連覇のチャンスを狙う。女子メジャーで連覇を達成したのは、2010年と2011年に全英女子オープンを制したヤニ・ツェン以来、15年ぶり。昨年はロイヤル・ポースコールでチャーリー・ハルを抑え、2打差の勝利。その後もメイバンク選手権で優勝し、6月のメイジャーLPGAクラシックではロッティ・ウォードをプレーオフで下すなど、世界での存在感を増している。直近6試合でトップ5フィニッシュが4回と、絶好調の状態でタイトル防衛に臨む。
英国勢にも期待がかかる。今大会の会場であるロイヤル・リス・アンド・セント・アンズでは、過去に英国人選手が2度優勝しており、キャトリオナ・マシュー(2009年)、ジョージア・ホール(2018年)が地元ファンを沸かせた。今回の主役は、5度のメジャー2位(うち2度はこの大会)に甘んじているチャーリー・ハル。悲願のメジャー初制覇なるか。また、ロッティ・ウォードも過去2年の出場でトップ10入りしており、期待の若手として注目される。
さらに、今週は欧州チームのソルハイムカップ出場権を懸けた最終選考レースの場でもある。アンナ・ノルドクヴィスト主将は今週末に自動選出の8名を確定させ、来週に主将推薦4名を発表する予定。ノルドクヴィストはプレイングキャプテンはしないと明言しており、出場枠を巡る争いは熾烈を極める。ロッティ・ウォード、マヤ・スターク、セリーヌ・ブティエ、カロタ・シガンダ、リン・グラント、エスター・ヘンゼライトらが世界ランキング枠に名を連ねる中、先週のスコットランドで好印象を残したレオナ・マグワイアや、ナンナ・ケルスツ・マドセンらも虎視眈々とチャンスをうかがう。
50回目の記念大会を盛り上げるべく、5万人以上のファンが来場予定。スカイスポーツでは、史上最多の生中継時間を確保し、特集グループの配信も開始。熱戦の幕開けは目前だ。
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