ドジャース補強投手に暗雲?米メディアが指摘する“数字の裏側”
ロサンゼルス・ドジャースにとって、今季途中に獲得したエリック・ラウアー投手の活躍はまさに“嬉しい誤算”と言えるだろう。しかし、その輝く数字の裏に潜むリスクを指摘する声が、米メディアから上がっている。
ラウアーは5月中旬、トロント・ブルージェイズから金銭トレードでドジャースに移籍。それまでは8登板で1勝5敗、防御率6.69と低迷していたが、加入後は8試合に登板して4勝0敗、防御率3.35と見違えるような好投を続けている。チームのローテーションを支える存在として、ファンからも大きな期待が寄せられている。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon しかし、米メディア『ドジャースウェイ』は「一見すると素晴らしい成績だが、数字には成績悪化の兆候がみられる」と警鐘を鳴らす。具体的には、移籍後の奪三振率が9イニング当たり5.12にとどまっている点を問題視。「打たせて取るタイプの投手としても、この数字はやや物足りない」と厳しい評価を下している。
さらに気になるのが、被本塁打の多さだ。ドジャース移籍後、ラウアーは9イニング当たり1.77本塁打を許している。トロント時代の2.72から改善されたとはいえ、依然として警戒すべき数字であることに変わりはない。
そして、最も注目すべき指標として挙げられているのが、BABIP(打球が安打になる割合)とLOB%(残塁率)だ。ラウアーのBABIPは.207と極端に低く、LOB%は88.5%と異常に高い。メディアは「この2つが平均的な水準へ収束すれば、現在の彼をより正確に表しているのは防御率3.35ではなく、FIP5.45の方だと考えられる」と指摘する。FIPは守備の影響を排除した投手の実力を示す指標であり、5.45という数字は決して褒められたものではない。
つまり、ラウアーの現在の好成績は、運や守備の助けに支えられた“僥倖”である可能性が高いというのだ。もし今後、BABIPやLOB%がリーグ平均に戻るようなことがあれば、防御率は急激に悪化し、先発ローテーションの柱としての座も危うくなるかもしれない。
ドジャースファンとしては、ラウアーの今後の登板から目が離せない。はたして、このまま勢いを維持できるのか、それとも数字が示す“暗雲”が現実のものとなるのか――。残りシーズン、その真価が問われることになる。
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