楽天・吉井監督がドラ1藤原に求める“再現性”「まずは1イニングを」西口・酒居・安田にも言及
借金18で最下位に沈む楽天。それでも指揮官・吉井理人の目線は未来へと向いている。前半戦が26日に終了し、吉井監督が就任した後のチーム成績は13勝14敗と、じわじわと上昇気配を見せる。
「みんな元気にやってくれている。何とか上にいくことと、若手を育てることをやっていきたい」
そう語る吉井監督がまず口にしたのは、2軍で調整中のドラフト1位・藤原への期待と課題だった。
藤原はここまで12試合に登板し0勝2敗、防御率5.40。150キロ台中盤の直球を投げ込むポテンシャルは誰もが認めるところだ。指揮官も「本当にいいものは持っている」と評価する。だが、その“いいもの”をマウンドで再現できていないのが現状だ。
「しっかり1軍で自分のボールを投げられる技術がまだ安定してない」
だからこそ、先発か中継ぎかの議論は後回し。まずは1イニングをしっかり投げ切るピッチャーになること。それが吉井監督の育成プランだ。
「まずは1イニングをしっかり投げるピッチャーになってから、先発させるのかリリーフさせるのか。本人の希望もあると思うので、そこも合わせながら決めたい」
将来のエース候補を焦らず、基礎から固めさせる方針は明快だ。
リリーバー陣の復活にも期待がかかる。右肘手術から復帰した酒居は2軍で24試合に登板し防御率0.77と抜群の安定感。指揮官も「段々上がってきている」と目を細める。タイミングを見ながら1軍昇格を検討する構えだ。
一方、コンディション不良から復帰した西口は2軍で10登板、防御率4.50。「今までの一番いい時のパフォーマンスには届いていない」と分析しつつ、「二人(酒居と西口)ともチェックしてますから、大丈夫ですよ」と力強い言葉を残した。
野手陣で目立つのがYG安田のバットだ。好調を買われてDHでの先発起用が増えているが、吉井監督は捕手としての成長も期待する。
「キャッチャーも頑張ってほしい。キャッチャーであれだけ打てればチームにとって絶対にプラスになる。DHは外国人選手が入る可能性がある中で、しっかりキャッチャーもできるようになってほしい」
強打の捕手としてチームに欠かせない存在へ。指揮官の期待は大きい。
最下位からの巻き返しには、若手の台頭と復活組の力が不可欠だ。吉井監督の温かいまなざしと、厳しい現実の間で、楽天の後半戦が始まる。
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