「本来は戦う相手じゃない」ハースのベアマン、アストンマーティンの急成長に痛恨
2026年シーズンのF1中団グループに、まさかの激震が走っている。ハンガリーGPでアストンマーティンが大規模アップグレードパッケージを投入し、一気に中団争いに参戦。これにハースのオリー・ベアマンが「痛み」を隠さなかった。
決勝ではランス・ストロールが13位、フェルナンド・アロンソが14位と、アストンマーティンは確実にポジションを上げてきた。予選ではアロンソが今季初めてQ1を突破。ベアマンはそのアロンソにわずかに及ばず、予選後のフラストレーションをあらわにした。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 「本当に痛いよ。今、僕たちがどれだけ必死で戦っているか、それがはっきりした」とベアマンは語る。「でも、たぶんここ(ハンガリー)は彼らに一番合っているコースなんだ。ストレートが一番短いからね。ずっとこのままってわけじゃないと思うけど、それでも僕たちはもっとレベルを上げなきゃいけないという警告だ」
カデルック(キャデラック)のバルテリ・ボッタスも、ハンガリーのストレートの少なさがアストンマーティンの好成績に影響したと指摘する。しかし、他チームにとって不気味なのはここからだ。アストンマーティンは水曜日のフィルミングデイで、改良版ホンダパワーユニットをデビューさせている。この新PUは、夏休み明けのオランダGPから実戦投入される見込み。中団争いはさらに激しさを増しそうだ。
一方、ハースはシーズン序盤の好調から一転、順位を落としている。コストキャップ以下で運営しているとされる唯一のチームは、ライバルたちのアップグレードについて行けていないのが現状だ。ハンガリーでは周回遅れの2周遅れで完走扱いとなった最下位に終わった。
自身のパフォーマンスとマシンの問題について問われたベアマンは、こう切り返した。「マシンが本来のパフォーマンスを発揮できていないのは明らかだ。自分としては最大限の仕事をしたし、マシンから最高のパフォーマンスを引き出そうとした。でも、スパ(ベルギーGP)の時とはまったく違う感覚で、あの時と比べて、あるいはもう1台のマシンと比べても、ロード(ダウンフォース)の数値に大きな差が出ているんだ」
「つまり、これはマシンの問題だ。本当にひどい、ひどい週末だった。一貫性のなさがどれだけ深刻か、その象徴だよ。今週末は僕のマシンがダメだったけど、他の週末ではエステバン(オコン)のマシンが突然10とか15ポイントもロードを失ったりする。だから、自分が『良い方』のマシンに当たることを願うしかないんだ。当たればまともな週末になるし、外れれば本当に長い週末になる。今回は長い方だった」
ハースにとっては痛恨の一戦となったハンガリー。しかしベアマンは、この結果をバネに「我々はもっとやらなければならない」と気を引き締めている。中団のパワーバランスが激変する中、夏休み明けのオランダGPでハースがどのような反撃を見せるのか。そして、新PUを手にしたアストンマーティンが本当の脅威となるのか。F1の中団争いから目が離せない。
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