リーズ移籍でイングランド代表正守護神へ?23歳トラフォードの挑戦
イングランド代表のゴールマウスに、新たな風が吹き込もうとしている。マンチェスター・シティに所属する23歳のジェームズ・トラフォードが、リーズ・ユナイテッドへの移籍に迫っているのだ。移籍金はなんと4000万ポンド(約76億円)。これは歴代GKの中で4番目に高額な金額であり、若き守護神への期待の大きさを如実に物語っている。
もしこの移籍が実現すれば、トラフォードにかかった総移籍金は3年で8200万ポンドに達する。2023年夏にバーンリーへ1500万ポンドで移籍し、チャンピオンシップ(2部)で大ブレイク。45試合でわずか16失点、29回のクリーンシート、セーブ率84.47%という圧巻の数字を残し、クラブのプレミアリーグ昇格に貢献した。当時のスコット・パーカー監督は彼を「ワールドクラス」と絶賛している。
しかし、トップリーグでの実績はまだ十分とは言えない。2023-24シーズンにバーンリーでプレミアリーグ28試合に出場したものの、67失点を喫して定位置を失った。その後、シティに2700万ポンドで買い戻されたが、4週間後にジャンルイジ・ドンナルンマが加入。出番は限られ、全大会で17試合(プレミアリーグはわずか4試合)の出場に留まった。今回のリーズ移籍は、その状況を打破するための決断だ。
一方、現在イングランド代表の絶対的守護神として君臨するのは、エバートンのジョーダン・ピックフォード(32歳)。2018年ワールドカップから不動の地位を築き、通算91キャップで44回のクリーンシートを達成。先のワールドカップではピーター・シルトン氏の持つイングランド代表の大会出場記録を塗り替え、19試合に出場した。トーマス・トゥヘル新監督もトラフォードとディーン・ヘンダーソンへの評価を口にしているが、ピックフォードの牙城は依然として堅い。
データで比較すると、その差は明らかだ。プレミアリーグにおけるセーブ率はピックフォードが約70%(今季はアーセナルのラヤに次ぐ好成績)に対し、トラフォードはトップリーグでの通算出場がわずか32試合と経験不足は否めない。実力派シュートストッパーとして知られるピックフォードは、過去2シーズンで2度目の「今季のセーブ賞」を受賞。2月のニューカッスル戦では、サンドロ・トナーリのボレーを驚異的な反応で防ぎ、チームの勝利に貢献した。
ただし、トラフォードにも輝かしい実績がある。2023年のU-21欧州選手権では全試合無失点でイングランドを39年ぶりの優勝に導いた。また、バーンリー時代のパーカー監督は「彼は間違いなくワールドクラスのキーパーだ。シーズン当初は多くの課題があったが、自分を見つめ直し、どこにいたいかを決断した」と、その成長力を高く評価している。
2028年の欧州選手権にはピックフォードが34歳となることを考えれば、後継者探しは自然な流れだ。リーズで正守護神として経験を積み、高いポテンシャルを開花させることができれば、トラフォードがイングランド代表のファーストチョイスを奪う日も遠くないかもしれない。

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